菱沼技術士事務所  
 

挨拶

■2010年を迎えた所感

 お世話になっております。
 資本主義経済下では大量の電力や物消費が先進国の“勲章”であった。人間が成す大量のカーボンの消費で地球温暖化が進んでいると言われている。にも関らず少しでも減らして欲しい議論は諸国間で食い違いを見せている。先進国が過去に貪ってきた業が途上国の反発を招いていて次世代への負の遺産に歯止めが掛っていない。
 日本では明治維新以来の“知的革命”(私の命名)で政権交代が行われた。しかし、客観性を失ったマスコミは派閥争い的な論評を繰り返し、未だに旧政権時代との比較論で日本の将来を論じようとしていない。
 明治以来の官僚的政治と言われている日本の政界の最大の弱点は「社会科学論」が幅を効かして、人間関係の“ネゴ”(エゴ)を優先していたところに問題があったと私は思っている。新政権の主要人物が理工系の造詣に深い人達である。 自然の論理/摂理を尊重した「自然科学論」的な政治が人々にどんな幸せもたらすかに注目したい。
 待望の「ヒートシールの基礎と実際」(幸書房刊)の英語版; [HEAT SEALING TECHNOLOGY and ENGINEERING for PACKAGING;DEStech,U.S.A.] が昨年の1月に発刊でき、世界中のどこでも手に入るようになりました。
 ヒートシール技法の改革と新論理(“MTMS”)の世界標準への具体的な足掛かりが構築できました。ヒートシール(熱接着)の評価は[世界的に]接着の強さ(N=Kg・?)で行われています。しかし消費者の期待は「開け易さ」「密封性」の保証です。これは強さではなく仕事(J=N・m)の議論です。こんな簡単な基本原理の扱いの間違いが常態化していて、消費者とメーカーの意識の隔たりを作って、開け難い製品が何十年も横行し、消費者の不信感を招いています。 抜本的な改善をなおざりにして、材料を厚くしたり、理不尽なヒートシール・フィンの幅を広くする材料の無駄使い(20%位)が平常化しています。この世界的な矛盾状態は私にとって苛立ちの日々であり、それが研究のモチベーションでもありました。
 研究と対応技術の開発努力で接着面の“剥離エネルギー”(J・m=N・u)論を見出し、今迄の理不尽を明快に実証できるようになりました。
 夏頃には、2008〜2010年の2年間、業界誌(「食品包装」)に連載し戴いた「これで安心!ヒートシールの改善策」を主体にして、新たに研究/開発した事項を付加した出版[幸書房]をします。併せて英語版を出版して諸国の関係者にも新情報を提供します。 本年も海外での教鞭活動が増えそうです。
 本年も技術士活動を天命として取り組んで生きたいと思っています。
 本年も各位の益々のご清栄を祈念申し上げます。
 本年も更なるご指導、ご鞭撻をお願い致します。
2010年1月1日

■2009年を迎えた所感

 お世話になっております。
 今日の世界には実態経済の100〜200倍のお金が動いていると言われている。 経済が円滑に動くためには何倍かの余裕が必要であることは否定するものではない。
 しかし今日の金融界の動静はマネーゲーム以外の何者でもない。 コンピュータ上で動く数字が世の中を支配することになり、とてつもない額のお金を動かすためには“増収/増益”とインフレを伴う虚構経済が必要となる。  製造者は競ってモデルチェンジをしたり、機能を変化させて、製品の寿命を無視して買い替えを促す浪費方策を“豊かさの実現”と煽る社会を作ってきた。
 敬虔な労働力はこの道具として使われ、経済変動や生産調整の機能になっている。
 “金融経済”がおかしくなって、保有株の値段が下がり、各社の決算は軒並み赤字になっても、物不足で日常生活に困ることが起らないのは何故だろうか?
 金融経済の破綻で、虚構のモノ造りが激減して、どんな政策よりもCO2の発生が急激に減少することになった。 これは“異常”ではなく“本来の世の中”が始まったと思う幸せ感を評価した方が健全と思える。
 自然科学の世界に拠点を置いている我々はどう評価して、何をなすべきか?

私の生涯を掛けて取り組んでいるヒートシールの研究とその技術開発もお陰様で着実に成果を上げることができている。
 昨年はこの研究に日本包装学会賞を戴き大いなる励みになった。 この論理と技術(溶着面温度をパラメータにした剥がれシールの活用)を世界標準に仕上げていきたい。 レトルト製品と注射剤を頂点とする「食と医療」の安全、日常生活に不可欠となっている諸製品のプラスチックのヒートシール包装に反映し、材料の節減と廉価化を通して、世界中の人達が包装技法を等しく利用できるような私の最終目標に早く向かって行きたい。
 今年も老骨に鞭を入れつつ“掛替えのない生き様”の精進を続け社会のお役に立っていきたいと思っている。 手間取っていた私の著書:「ヒートシールの基礎と実際」(幸書房刊)の英語版も新年早々に発刊の運びとなった。新しいヒートシール技法の諸外国への普及の有効な糧として機能して欲しいと念じている。 そして諸国への積極的な訪問活動を図っていきたい。
各位の益々のご清栄を祈念申し上げると共に、本年も更なるご指導、ご鞭撻をお願い致したい。
2009年1月1日

日本包装学会「学会賞」授賞のごあいさつ

お世話になっております。
私の「ヒートシールの研究」に対して平成19年度日本包装学会「学会賞」が7月4日に神戸大学百年記念館で開催された日本包装学会の総会にて授賞する光栄に授かった。
およそ10年“不具合”の課題と関連サンプルのご提供戴きご指導、ご鞭撻戴いた関係各社(各位)とご支援いただいた各位ご報告と御礼を申し上げる。
この研究は1980年の初頭に始まった。 この時期は日本でも加工食品分野で使用単位の商品ニーズが高まり、プラスチックを利用した小物包装(ポーションパック)が一気に市場に出回った。 量に対して商品個数が非常に増大したので“不具合”の発生も比例的に顕在化した。 以前に勤務していた加工食品を全国的に販売している会社でも例外でなく量目と封緘(ヒートシール)のクレームが日々殺到した。 計測技術担当であった私に特任が与えられて、その原因を調べてみるとヒートシールは熱可塑性現象を利用しているのにも拘わらず、接着面の温度管理ではなく仕上がった製品の接着強さ(引張強さ)で評価していることが分かった。 早速、接着面(溶着面)温度の計測法の開発に取り掛かった。
1/100秒単位の高速で1℃以下の精度、そして1計測あたりの数百から千のデータ処理が必要であった。計測法は完成したものの当時の総合的な技術水準から、一般化は困難であった。 高度な品質管理技術として約15年間、1企業内で機能の確認と醸成が行われた。 マイクロエレクトロニクスの発展と廉価化を観て、1996年に独立して本格的な研究と汎用技術の開発を始めた。 1998年の東京パックに溶着面温度測定法:“MTMS”を世界に先駆けて公開/発表した。 各位(各社)から寄せられたヒートシールの課題(既に200件(社)を超えている)をこの測定装置を使って解析/評価を行った。
各位から寄せられた課題を整理/整頓して、体系的な検討を行ったのが一連の研究である。
研究の論文化に努力し、その結果として2006年に学位(東京大学)の授与を受けた。 お世話になった社会還元として2007年に「ヒートシールの基礎と実際」(幸書房刊)の発刊を行った。 研究/発表/学位授与/発刊/「学会賞」/世界標準/食・水の安定供給/世界平和の貢献のプロセスが研究者/技術者の存在価値と思っている。 このプロセスにおける「学位」と「学会賞」の授与は個人的な名誉である。 しかしこの栄がモチベーション(やる気)とバイタリティー(活力)を支えていたことを率直に認めたい。 そしてこれからの更なる社会貢献に注ぎたいと思っている。 具体的にはこの業績の世界標準化を目指している。 発刊本の英語版が今秋にアメリカから出版される。 推進に必要なテキストの完成で準備も整った。
若人に対する励ましの言葉に「少年老い易く学成り難し一寸の光陰軽んずべからず」、「少年よ大志を抱け」が著明である。 又、2500年前の儒教始祖の孔子の言葉に「吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲するところに従って、矩を踰えず」 がある。 遅ればせながら自分にとって、やっとこの域に到達できたかなと思う。 「やる気」、「活力」そして健康。 これらを天命と思って余生を研究の発展に注ぎ続けたいと念じている。
各位の更なるご指導、ご鞭撻をお願い致したい。
2008年7月5日

■2008年を迎えた所感

お世話になっています。
昨年は企業や政治、行政が司った放漫なマネージメントの“ツケ”の謝罪会見が日常茶飯事のように催されていた。 腐敗菌混入の事例のような安全性を脅かすものは言語道断であるが、原産地のブランド偽装、賞味期限表示や製造方法の改竄事件では必要とかけ離れた表示と賞味期限の設定、形にこだわった自然産物の浪費の実態には、企業経営の相も変わらない増収/増益主義の背景があることを否定できない。
しかし、消費者の我が儘な要求(ニーズ)を増長しているマスコミと企業の怠慢の悪循環(コンプライアンス)を指摘する論は余り見かけない。 物造りは「技術/技能」に支えられている。
「科学論」は自然の摂理を明確にしていて、どちらかと言えば人間にとって“不具合”なことを提示している。 「技術」は科学の検証に裏付けられていると思っていたら、何時の間にか都合の良いところ取りだけの利用になってしまっている。 科学と技術の世界に身を置く一人(技術士)として思いがかなわない現状を非常に残念に思っている。
昨年の7月には、私の懸案の[ヒートシールの基礎と実際](幸書房刊)の出版がかない、長年の学位研究を世に問うことができた。 やっと新春にはこの本の≪英語版≫(翻訳版)がアメリカから出版される段取りになった。 この英語版テキストを展開して、技術士事務所開設以来の計画である新しいヒートシール論理の≪世界標準化≫への具体的な活動を開始する。
6月にバンコックで開催されるIAPRI 2008での適用論文の発表と溶着面温度測定法:“MTMS”の普及キャンペーン、アメリカ包装界との連携で生分解性プラスチック(バイオプラスチック)の実用的ヒートシール法を軸にした普及を推進する。
今日の包装技法は高価な包装材料の普及を誘導し、世界的には、包装の基本機能の平等的な発展を欠いている。 最も重要な60数億人の食の安定供給には必ずしも貢献をしていない。
私の提案している“MTMS”“QAMM”を梃にして、失われつつある科学と技術の連携倫理観(コンプライアンス;compliance)の向上に更に頑張ってみたいと思っている。
各位には、“MTMS”を日常活動に普及して戴けるような取り組みを強化していきたい。
 日常の活動の一助のために 昨年発刊した「ヒートシールの基礎と実際」(幸書房刊)の質疑コーナーとして「ヒートシール倶楽部」のブログを開設した。 このコーナーを各位のコミュニケーションの場となるように発展させたい。 そして“MTMS”の協業者を増やしたい。
科学的に検証された「役に立つ提案」には少なくとも5年は掛かりそうである。 自分が存在できた証が残せるように、はっきりと自覚できる寄る年波に押しつぶされることなく、老骨に鞭を打って、今年も“現役”を走り続けたいと念じている。 
本年も各位の更なるご指導、ご鞭撻をお願い致したい。
2008年1月1日

ヒートシールの総合解説書:
「高信頼性 ヒートシールの基礎と実際」 ‐溶着面温度測定法;“MTMS”‐の活用
■発刊のご挨拶

 お世話になっています。
 本ホームページの“ヒートシールワールド”上でも溶着面温度測定法;“MTMS”とこの適用事例や導入方法についてお知らせしておりますが、ここ10年の取り組みを集大成して総合解説書として表記の本を7月に幸書房さんから発刊しました。 学協会を通して、初のヒートシールの総合書ができあがったと思っております。
 この本には168の図表を掲載しています。 これらは、ここ10年間に各位から寄せられたヒートシールの課題に対処した実験を元にしたオリジナルデータです。
 この本は学位論文(東京大学)に記述したほとんどの事項を平易に書き直し、一般的な解説を追加してヒートシールの基本学習、課題照会、そして実測データを多数配してヒートシールの実務者にはハンドブックとしてもご利用戴けるように編集してみました。
 ヒートシールはプラスチックを包装に適用する上で不可欠な技法として半世紀もの間、利用されてきています。 しかし、接着面の引張強さに傾注するあまり、検査上は強さが大きく出る高温域加熱の凝集接着の破れシール(tear seal)を追及することとなって、ヒートシールの信頼性を損ねる最大の“不具合”であるピンホールや破袋の発生を招いています。
 本書ではヒートシールの解析/管理を熱接着面の温度計測をベースにしています。
 溶着面温度を管理指標にすることにより、ヒートシールの活用範囲をヒートシール強さの発現過程の剥がれシール(界面接着;peel seal)から破れシールの全温度領域に拡大できます。 こうすることによってヒートシール現象の全容が分かるようになりました。 特に、剥がれシールから破れシールへの移行領域に焦点を当てることによって、ヒートシールの信頼性の改善する論理を展開できます。技術面では展開論理を集大成して、生分解性プラスチック(バイオプラスチック)のヒートシール法の確立やヒートシールの最大の課題であるピンホール/破袋の発生を究極的に改善する “Compo Seal” の最新情報も提示しています。
 本書が各位の座右に置かれ、懸案のヒートシールの問題の解決と信頼性の向上に寄与し、包装材料の節約/有効利用に貢献できることを期待しています。
 英語版がアメリカより間もなく出版されます。 本書がヒートシールの世界標準へ発展することを祈念しています。
※右をクリックすると 「ヒートシールの解説書発刊!コーナー」 に移動します。
2007年9月吉日
菱沼技術士事務所 代表 

■2007年の所感

 お世話になっております。
 2007年の新春を迎え旧年の振り返りと今年の抱負を述べましょう。
 キリストが誕生してもう2000年以上にも経っているのに、賢明な人々の努力によってもそれ以前のしがらみが未だに解決できないどころかそれに新たなしがらみが重なって、世界はますます混沌としている。 人々の生存の拠り所である信仰が政権の具に利用されて久しい。 何時になったら信仰が“本物”になるのか?
 人類の平和のために信仰(宗教)は機能するのか?
 我々日本人が「善」としてきた“経済活動”はモノの豊かさを充足してきたが宗教と民族意識との折り合いにおいては満足を与えていない。モノと金力の繁栄は日本人の安住の場所である家庭の崩壊の原因にもなりつつある。 容易に物質的な豊かさが手に入るようになって「安心」、「安全」、「清潔」の基本概念が曖昧に理解されていたり、ご都合主義になっているのではないだろうか?「安心」が先か「安全」確保が先か? この捉えかたの優先順位が自己中心だと、結果はとんでもないことになる。 「安心」は「安全」対策とセットでなければならないが、刹那的な要求で安易に「安心」を求めていないか。日常生活だけではなく経済活動、行政活動にも間違った「安心」が入り込んできているようだ。 企業や行政の不始末に対するお決まりのお詫びの挨拶はもう本当になくなってもらいたいも のだ。 戦後の窮状を抜け出られたのは、「追いつき追い越せ」 の謙虚な気持ちが今日の日本を作り上げている。しかしこの当事者は大変だったことを余り多くを語らない遠慮が世代交代に不具合を醸し出していないか。 年寄りや団塊世代はもっと思っていることを発言して欲しいものだ。
 昨年5月、ここ10年の技術士活動で展開してきたヒートシール技法の改革:“MTMS”の研究に東京大学から学位(博士)を授与して戴いた。
 小さい頃からの念願の大きな目標に到達することができた。 この研究は私が包装分野に参画した当初からの課題でもあった。 これを励にして「ヒートシール管理法」の世界的な革新と標準の完成に向けて本年も一層頑張っていきたい。 具体的には昨年の宣言に遅れが出ているが、この「論理」と「技術」を世界に向かって発信する。早春には日本語版を、そして世界中の期待に応えるために英語版の発刊に精力を傾注し、“MTMS”“QAMM” の進化を加速していきたいと思っている。
 寄る年波に押しつぶされることなく、老骨に鞭を打って今年も“現役”を走り続けたいと念じている。 本年も各位の更なるご指導、ご鞭撻をお願いしたい。
2007年1月1日
菱沼技術士事務所 代表 

■学位授与のご報告と
  ヒートシールの「コンサルティング・パック」のご提案


 従来のヒートシール管理法の“不具合”の改革に取り組んで、そろそろ一昔になります。
 第8回日本包装学会の年次大会(1999年)初めとして取り組み経過の発表と日本包装学会誌、日本接着学会誌への論文投稿に努めてきました。 
 投稿論文を主体にして、『熱溶着(ヒートシール)の加熱温度の最適化』として、溶着面温度をパラメータにしたヒートシール技法の全般の体系化論文を東京大学農学生命科学研究科において論文の審査をしていただき、
過日(5月12日)に学位[博士(農学)]を授与していただきました。 ヒートシール強さ至上の従来のヒートシールの管理法は破れシール(凝集接着,Tear seal, Cohesive, Break)に偏重してしまって、包装材料の本来の特性を生かしきれない“手詰まり”状態となっていました。従って、合理性の追求は停滞して、業界においては機能分担の不明確な状態が長く続き、ヒートシールの信頼性の向上はなおざりにされていました。 本研究では、ヒートシールを溶着面温度をパラメータにした詳細な評価に取り組み、従来は避けてきた剥れシール(界面接着, 粘着,擬似接着,Peel seal, Adhesive)領域を正面から取り扱えるようになりました。 ヒートシールの全加熱温度帯の体系的検討によって、新規な知見を多く発見することができています。 この論文は関係各位の長年の課題の解析と改善に貢献できると確信しております。
 学位取得を機に関連ノウハウと取得特許を全面的公開して、新規のヒートシール技法の普及と発展に尽力したいと存じます。
具体的には、ヒートシールのコンサルティング・パックをご提供申し上げます。 関係各位のご活用を期待しております。
2006年1月1日
菱沼技術士事務所 代表 

■2006年を迎えた所感

お世話になっております。 昨年を振り返って、技術と科学の狭間に居る者の今年の行動規範を整頓してみました。
昨年は国内外で、国交/政治にも民間活動おいても倫理観の欠如の目立った事件が多かった。 色々な場面での同時的な発生は偶然なのだろうか? 
思惑に従って“モノ”を造りだすのは人間の特権でありますが・・・
歴史的な人々の思惑の集大成が「社会科学論」、自然の摂理の解釈の集大成が「自然科学論」であり、「自然科学論」は人間がやろうとすること(社会科学論)の危険を示唆するものであります。
かつて、自然の現象を解析し、正しく理解しようと提案して、権力者によって幽閉されたり、圧迫で苦悶した科学者が居たことを鮮明に思い浮かべます。
 「技術」「自然科学論」の検証によるって正しいことを実行する手段のように持ちはやされていますが、どうも「社会科学論」の展開の強力な手段と理解する方が適当ではないかと思われます。 「社会科学論」は好むと好まざるとに拘わらず、・儲け主義、・安全性軽視、・消費者志向軽視、・政略的、・宗教的、・思想的、・歴史的認識をツールとして社会活動を展開しています。「自然科学論」の原則は生命の安全性を保証ための自然現象の理解の明文化です。 経済性優先の論理展開には警鐘となることが多いでしょう。今日の状況は「社会科学論」「自然科学論」のバランスが物欲、金欲に押されて、「良識」が後退しているのではないのだろうか? 
『科学/技術』を一纏めにした「錦の御旗」も論理的に怪しくなっている。

と強く感じています。
 技術と科学の狭間に生活している当時者は飽くなき努力をしていると胸をはれるであろうか? 「品質」や「コンプライアンス」は法律や規則を前提にしているが、実際は「社会科学論」/「自然科学論」のバランス維持するように関係当事者が真摯に実行することが王道ではないかと思っています。
本年も「良識者」(技術士)の一人としてこの課題の改善に頑張ってみたい。
各位のご指導、ご鞭撻を戴き、幣所も開設10年を経過することができました。
幣所のコンサルティングの主体である“QAMM”は各位の理解も深まって、コンプライアンスの検証手段として、多方面にご利用戴き、又納得の戴ける成果も生み出しております。 
“MTMS”も熱溶着(ヒートシール)の革新技法として順調に進化しています。 
従来からの課題の抜本的解決手段として脚光を戴いております。
10年来、各位から寄せられた課題の改善方法理論的整頓と技術開発も体系化できつつあります。 本年中には集大成として 『ヒートシール』の出版を実現し、世の期待に応えたいと思っています。  
本年も各位の益々のご指導、ご鞭撻よろしくお願いします。
2006年1月1日
菱沼技術士事務所 代表 

■2005年の所感

お世話になっております。
昨年の3月にオランダを訪問した時、ある政府関係者が4月にはEUの加盟が25ヶ国になって4.5億人の経済社会が出来上がると誇らしげに語っていた。
 第2次世界大戦後の1946年にW.チャーチルのヨーロッパ合衆国構想の提唱にはじまってEUは“大経済圏”に発展したことになる。ソ連の崩壊と共に東欧諸国が次々と加盟して、過ってのヨーロッパを支配したオスマントルコの国であったイスラム圏のトルコの加盟の検討も始まった。 2000年以上も遡る宗教戦争も未だにその解決の目処が見出せず、大国の一極支配と経済至上主義が混迷に拍車を掛けている。 ヨーロッパの大連合が社会科学論の大革命となって食料戦争への拡大の抑止力となることを念じたい。無宗教国家と言われている1億26百万人の(島国の)“日本経済人種”はどう理解し対処するかが迫られる?
 幣所の開発したプラスチック包装のヒートシール理論;“MTMS”[溶着面温度測定法] は昨年の11月 にシカゴで開催されたPACK EXPO Internationalカンファレンスで、講演の機会を戴き欧米社会に向けて情報発信ができました。
 幣所の長年の懸案であるヒートシール理論のグローバルスタンダード化が一歩進みました。 食料の安定供給のためには包装機能は不可欠です。
 “MTMS”の適用で、「高価化」する日米の包装技法に歯止めをかけ、包装技術の世界的な“平等利用”を図り、世界平和の一端に寄与できたらと老骨に鞭を打って今年も表通りを走り続けたいと念じています。

本年も各位の更なるご指導、ご鞭撻をお願い致します。
 2005年1月1日 菱沼 一夫

≪ホームページ開設の挨拶≫

 菱沼技術士事務所は1996年の開設依頼9年経過しました。かつての企業内活動の経験から“曖昧な”組織運営を数量的なマネージメントへの変革を目指し、数量化マネージメント手法;“QAMM”を開発し、各社さんの“不具合”の解析・改善の支援を続けています。 既に出会っていただいた会社さんは国内外で100社さんを超えています。
 “QAMM”展開の代表的な成果は、包装界で共通の「難儀課題」でありますヒートシールの抜本的解決技法の「溶着面温度測定法」;“MTMS”の開発でした。
 “MTMS”は国際的な広がりを戴いております。 合理的な設計とトラブル対策に包装材料の“真”の廉価化と、20世紀の特徴的技術であるプラスチック包装材料の全人類への平等的普及に貢献できると確信しています。
 “QAMM”は全員参画を求めず、(少数精鋭の活動による)一人一人のそれぞれの領域での機能/活動を明確化して、組織全体の合理的な活性化を可能にします。
 実際には「品質」、「コスト」、「稼働率」を基軸にして、 “不具合”の情報を頂戴して、発生原理を現象として捉え、発生メカニズムを原理解析して、改善方法検討し、各位に“安心”、“働き甲斐”、“生き甲斐”を提供していきます。
 “QAMM”は業種に関係なく対応/お手伝いが出来ます。

 ご愛顧をよろしくお願い申し上げます。
2003年9月
菱沼技術士事務所 代表 


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